シンプルライフは災害に強い!理由4つ
少ない持ち物で生活するシンプルライフ。
物が少ないというと、いざという時何もなくて困りそうなイメージがあるかもしれませんが、
実は、シンプルライフは意外と災害にも強い生活スタイルだと思うのです。
その理由を考えてみました。
- 1 背の高い収納家具がいらなくなり、地震が起きたときのけがのリスクが減る
- 2 物が少ないので、避難が必要になった時の持ち出しもスムーズ
- 3 持ち物を厳選することにより、災害備蓄品を日頃から使う癖ができる
- 4 万が一家が全壊したり流されたりしても、失う物(物理的に)が少ない
- ただし、減らし過ぎると災害に弱くなるかも
- おわりに
1 背の高い収納家具がいらなくなり、地震が起きたときのけがのリスクが減る
背の高い収納家具は、家具自体が倒れてくると危険だし、上の方に重くて硬いものをしまっていると、それが落ちてくる可能性もあり二重に危険です。
つっぱり棒や耐震固定、滑り止めシートなどの道具を使ったり、高いところには重いものを収納しないようにするなど、いろいろと工夫されているのではないでしょうか?
物を減らすと、大容量の収納家具が必要なくなり、背の低い家具や、備え付けの収納だけですべてが事足りるようになります。
いろいろと考えて工夫しなくても、家具や収納物のせいでけがをするリスクを減らすことができます。
2 物が少ないので、避難が必要になった時の持ち出しもスムーズ
たとえ物の多い家だったとしても、災害用の持ち出し袋に全ての荷物を詰めて常備しておけば、必要な荷物だけを持ってスムーズに避難することはできるでしょう。
しかし、避難するときに持ち出す物の中には、普段から使っているなどの理由で、持ち出し袋には入れられないものもあるのではないでしょうか?
持ち物が少なければ、家の中のどこに何が入っているかが把握しやすくなります。
物を減らす過程で、自分にとって何が大切なのか、優先順位もはっきりすることでしょう。
重要なものがどこに入っているかが分かっていれば、避難が必要になった時、必要なものを素早く、忘れることなく持ち出すことができます。
3 持ち物を厳選することにより、災害備蓄品を日頃から使う癖ができる
シンプルライフで持ち物を減らしていこうとすると、必然的に、用途がかぶっているものは1つだけ(複数あったとしても、最低限の数)にしぼることになります。
災害備蓄品も同様。
「災害のとき用のもの」をたくさん持っていると物が増えてしまうので、災害備蓄品と日用品を兼ねられるものは、できるだけ同じものにまとめようとします。
こうして、日頃から災害備蓄品を使っていれば、自然と使い慣れるので、いざというとき使い方が分からず戸惑うこともありません。
それに、非常時でも普段と同じものを使えるということは、ストレス軽減にも役立つはずです。
4 万が一家が全壊したり流されたりしても、失う物(物理的に)が少ない
最悪の場合、家が全壊したり、津波や洪水で家が浸水したり流されたりして、家財道具がだめになるかもしれません。
それでも、持ち物が少ないので、物理的・金銭的な損失は少ないでしょう。
ただし、家の中が物であふれていても、失って困る・悲しくなるモノは意外と少ないかもしれません。
逆にモノを厳選することで、一つ一つのモノがすごく大切に感じられるかもしれません。
持ち物が少ないほうが、物理的・金銭的なダメージは少ないですが、精神的なダメージは減ることはないでしょう。
ただし、減らし過ぎると災害に弱くなるかも
極限までモノを減らす生活をしていると、かえって災害には弱くなるでしょう。
例えば、現金は一切持たず、全てクレジットカードで済ませるとか。
使う機会がないものは一切持たないと、災害が起きたときに必要な、最低限の物までも手放すとか。
(↑懐中電灯やラジオなど。スマホがあれば足りるかもしれませんが、バッテリー切れは死活問題なので、結局大量のモバイルバッテリーが必要になることでしょう)
物を減らすことにこだわるあまり、「今必要ではないもの」を徹底的に排除してしまい、非常時の備えが何もないなんてことにならないように、注意したいところです。
備えを万全にしようとするあまり、モノが増えすぎてしまうのも問題ですが。
おわりに
減らし過ぎると逆効果とはいえ、日頃からモノを減らしてシンプルライフを送っていると、非常時にもいろいろなメリットがあります。
災害に備えるというと、食料や水などを買って、モノをためこむことに目がいきがちですが、モノを減らすということにも目を向けてみてはいかがでしょうか?